井上桃子さん(北海道旭川市出身)

「高齢者が元気に暮らせる、いろんなカタチの農業が好き」

北海道から、平成22年に地域おこし協力隊第1号として着任され、その後も耕作放棄地を耕して「朝霧ネギ」を栽培する「ノムランド」の井上桃子さんにインタビューしました。

北海道の農業

北海道の農業はとても規模が大きいため、高齢になると維持管理が難しくなります。祖父母も高齢になり、農業を辞めざるを得なくなり、ほどなくして認知症を発症しました。若い頃から頑張ってきたのに・・・もどかしい思いがどこかにありました。

元気な高齢者と百姓百品との出会い

地域おこし協力隊として野村町惣川に来ました。惣川は高齢化率が高く、独居の高齢者も多く暮らしています。多くの高齢者が、日々、小さな畑に行き、野菜を作り出荷している光景を目の当たりにしました。

惣川は、百姓百品発祥の地。80歳を超える独居の女性宅を訪れたとき、玄関には作業場が広がっていました。値札ラベルや商品を入れる袋など全てが百姓百品仕様。「何グラムいくらにしよう」「今日の売上はこれくらいかな」など、びっしり収支を記録したノートは何冊も。百姓百品では、売れ残った商品は返品することになっています。「なぜ売れなかったんだろう」「次からこうしよう」といった課題や対策についても、そのノートには記録されていました。毎日、畑に行って身体を動かし、収穫した野菜の出荷・販売で頭を使う。病院に行く暇も、認知症になる暇も与えないこの仕組みにとても感銘を受けました。

市外で暮らす子どもさんたちも、以前は「ウチに来ないか」と心配していたそうです。母親の先祖代々続く家を守りたいという気持ちを尊重するだけでなく、毎日畑を耕し、元気で暮らす姿に安心して、今は静かに見守ってくれているそうです。

高齢者が生きがいを持って、元気に暮らすことは、自治体の医療費負担の削減にもつながっていると思います。こういう取り組みが全国的に広がればいいのにな、と思っています。

地域おこし協力隊の任期終了を迎える頃、百姓百品の代表から「うちで働いてみないか」と声をかけてもらい、本格的に移住・定住することを決意しました。

西予市での暮らし

西予市は自然豊かで、都会過ぎず、田舎過ぎず、とても暮らしやすいまちです。地域の人たちもとても温かくて、子育てもしやすく、家族にとってとてもいい環境だと感じています。

現在、青ネギに特化した農業生産法人ノムランドの代表を務め「朝霧ネギ」という名前で、全国に野村のネギを販売しています。今年からは、ホワイトコーンやニンニクの栽培もしています。

ノムランドが耕している7haの畑は、全て耕作放棄地。高齢化などの理由から耕せなくなった畑を使わせていただいています。「うちの畑を使ってくれないか」という相談も受けていて、すべてが受けられる訳ではないですが、耕作放棄地解消の一助となればと思っています。

野村に来るまで、全く農業をしていませんでしたが、ここにはいろんなカタチの農業との関わりがあります。仕事の傍ら少しだけ農業をして出荷する、従業員として農業をする、経営主になるなどさまざま。

移住を検討している人や、農業に少しでも興味がある人は、ぜひ一度西予市に来てみてください。そして、野村に来られた際には、ぜひノムランドにお声かけください。

移住定住に関するお問い合わせ先

まちづくり推進課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1
電話:0894-62-6403
ファックス番号:0894-62-6501​​​​​​​

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