加藤雄也さん(愛媛県今治市出身)&千晴さん夫婦
価値観が合う同世代の人たちとの出会いが、 移住の最大のきっかけに。
2015年3月に埼玉県から西予市へと移住した加藤雄也さん。
現在は地域おこし協力隊の非常勤職として、西予市役所ジオパーク推進室で勤務されています。
「西予市は東西に非常に長く、なんと海抜0mから1400mにまで及びます。その多様な地形を地域の魅力として発信していくのがジオパーク推進室の役割。かつて埼玉の環境NGO団体でエコツアー企画に携わっていた経験を活かし、日々の業務に臨んでいます。」
加藤さんは妻・千晴さんと、前職の環境NGO団体時代に出会われたそうです。
結婚当初から、将来的にはより自然に近い場所で暮らしたいと移住先を探し続けていた2人。
「その一環で西予市を訪れたとき、宿に滞在していた僕たちを、地元の方々がピザパーティに誘い出してくれたんですよ(笑)。その場で話も大いに盛り上がりました。親しみやすい土地柄、そして同世代で同じような価値観を持つ人たちの存在。これが移住を決めた大きな理由となりました」
と加藤さんは当時を振り返ります。
現在、加藤さん一家が生活しているのは、築70年ほどの木造古民家です。実はこの物件も、その時のパーティー仲間が探してくれたそう。
「賃貸ではありますが、大家さんも『自由にしていいよ』と言ってくれています。だからキッチンにペンキを塗ってイメージを変えてみたり、子どもたちと一緒に障子に切り絵を貼ってみたり…。
以前住んでいた埼玉のアパートでは、絶対にできなかったことですよね」と千晴さんは笑います。
また加藤さん曰く、「田舎で暮らし始めて、生活がとてもシンプルになった」のだとか。
服などに使うお金が自然と減って、生活費もぐっと下がったのだそうです。
現在、加藤さん夫妻には3歳と0歳の娘さんがいます。
2人の子どもたちに、西予の自然をもっと身近に感じてもらいたい。そう考えた加藤さんは、昨年から「森のようちえん」活動をスタートさせました。
フィールドは西予市内の森や川。参加家族と一緒に緑地内を散策したり、渓流で生き物を探したり。
現在は計15家族がこの「森のようちえん」に登録し、週2回のペースで自然に親しむ活動を続けているそうです。
一般的に、移住先を検討する際には「どの場所で暮らすか」を優先的に考える方が多いと思います。
これに対し、加藤さん夫妻が大切にしていたのは「どんな人たちと暮らすか」という視点でした。
加藤さんは言います。「ぜひ移住体験ツアーなどの機会を利用して一度西予市を訪れていただき、ここで生活する人たちの暮らしをその目で確かめてみてほしいですね。
文字だけではわからないいろいろな情報を得ることができますし、私たちのように西予の人との運命的な出会いが待っているかもしれませんから。」
プロフィール
愛媛県今治市出身。大学では生物学を学び、卒業後は埼玉県にある環境NGO団体に所属されました。同団体にてエコツアーの企画などに携わったあと、2015年春に「地域おこし協力隊」として西予市役所に着任。これを機に、一家で西予市へと移住することに。
妻の千春さんは子育ての傍ら、在宅のウェブデザイナー(フリーランス)として活躍中。2016年からは環境教育団体「ノヤマカンパニー」を2人で立ち上げ、「森のようちえん」などの活動を行われています。
移住定住に関するお問い合わせ先
まちづくり推進課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1
電話:0894-62-6403
ファックス番号:0894-62-6501
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更新日:2019年06月28日