【報告】図書館だより6月号

更新日:2025年05月28日

戦後80年 関連図書を紹介

2025年は太平洋戦争の終結から80年を迎えます。

多くの尊い命が犠牲になった戦争。

後悔してもしきれない戦争。

そして、現在でも世界各地で戦争は続いています。

平和な世界を実現するために、今私たちができることは・・・。

戦争の体験者ではない大人が、子どもたちに何をどのように伝えたらよいのか。

今回は「戦争」を伝え考えるにあたり参考になる絵本と児童書を紹介します。

日・中・韓 平和絵本シリーズ

平和を願う3か国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本です。

 

ぼくのこえがきこえますか

ぼくのこえがきこえますか

田島 征三/作

童心社/発行

「くにのために たたかえ」とみんなに はげまされて、ぼくは せんそうにいきます。

そして戦場で砲弾によって、ぼくの身体は飛び散りました。

でも、ぼくの心は弟の怒りを見、母の悲しみを見ます。

力強いタッチの絵で、ぼくの魂を表現し、憎悪と復讐のむなしさを描いた作品です。

その他の日・中・韓 平和絵本

「くつがいく」和歌山静子/作(日本)

「さくら」田畑精一/作(日本)

「京劇がきえた日」ヤオ・ホン/作(中国)

「火城」ツァイ・カオ/作(中国)

「非武装地帯に春がくると」イ・オクベ/作(韓国)

「春姫という名前の赤ちゃん」ピョン・キジャ/作(韓国)

以上 童心社/発行

戦争を知らないキミへ 上・下

戦争を知らないキミへ

竹村 逸彦/著・大串 潤児/監修・ポプラ社/発行

~1945年、14歳の僕が考えていたこと~

福岡県久留米市の中学明善校(現在の福岡県立明善高等学校)に通っていた竹村逸彦さんが、終戦末期の激動の日々を綴った日記。

上巻は1945年5月~8月15日までの日記。下巻は1945年8月~12月までの日記。

10代の目線で1945年を切り取った、貴重な記録。

ラスト・チェリー・ブロッサム

ラスト・チェリー・ブロッサム

キャサリン・バーキンショー/著

吉井 知代子/訳・ほるぷ出版/発行

~わたしのヒロシマ~

広島に住むユリコは、新聞社を経営する父のもと、裕福な家庭で、戦時中ながらも幸せな生活を送っていた。だが、昭和20年8月、1発の原子爆弾でユリコはすべてを失い・・・。

日系アメリカ人が、母の被爆体験をもとに綴った物語。

アメリカの学校でも読まれているそう。

その他

【絵本】

「なぜ戦争はよくないか」アリス・ウォーカー/文・  偕成社/発行

「焼けあとのおにぎり」うるしばらともよし/作・ 国土社/発行

「しあわせなときの地図」フラン・ヌニョ/文・ほるぷ出版/発行

【児童書】

「報道カメラマンの課外授業」シリーズ4巻

石川文洋/写真、文・ 童心社/発行

「教えて池上彰さん 沖縄から考える戦争と平和」シリーズ3巻

池上彰/監修・ 小峰書店/発行

「未来をつくるあたらしい平和学習」シリーズ5巻

大芝亮/監修・ 稲葉茂勝/著・岩崎書店/発行

「地政学から戦争と平和を考える国際情勢と領土問題」シリーズ3巻

国際地政学研究所/監修・金の星社/発行

「僕らは戦争を知らない」世界中の不条理をなくすためにキミができること

小泉悠/監修・Gakken/発行

夏休み中「戦争と平和」に関する展示コーナーを設置。ぜひご一読ください。

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