【報告】図書館だより6月号
戦後80年 関連図書を紹介
2025年は太平洋戦争の終結から80年を迎えます。
多くの尊い命が犠牲になった戦争。
後悔してもしきれない戦争。
そして、現在でも世界各地で戦争は続いています。
平和な世界を実現するために、今私たちができることは・・・。
戦争の体験者ではない大人が、子どもたちに何をどのように伝えたらよいのか。
今回は「戦争」を伝え考えるにあたり参考になる絵本と児童書を紹介します。
日・中・韓 平和絵本シリーズ
平和を願う3か国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本です。

ぼくのこえがきこえますか
田島 征三/作
童心社/発行
「くにのために たたかえ」とみんなに はげまされて、ぼくは せんそうにいきます。
そして戦場で砲弾によって、ぼくの身体は飛び散りました。
でも、ぼくの心は弟の怒りを見、母の悲しみを見ます。
力強いタッチの絵で、ぼくの魂を表現し、憎悪と復讐のむなしさを描いた作品です。
その他の日・中・韓 平和絵本
「くつがいく」和歌山静子/作(日本)
「さくら」田畑精一/作(日本)
「京劇がきえた日」ヤオ・ホン/作(中国)
「火城」ツァイ・カオ/作(中国)
「非武装地帯に春がくると」イ・オクベ/作(韓国)
「春姫という名前の赤ちゃん」ピョン・キジャ/作(韓国)
以上 童心社/発行
戦争を知らないキミへ 上・下

竹村 逸彦/著・大串 潤児/監修・ポプラ社/発行
~1945年、14歳の僕が考えていたこと~
福岡県久留米市の中学明善校(現在の福岡県立明善高等学校)に通っていた竹村逸彦さんが、終戦末期の激動の日々を綴った日記。
上巻は1945年5月~8月15日までの日記。下巻は1945年8月~12月までの日記。
10代の目線で1945年を切り取った、貴重な記録。
ラスト・チェリー・ブロッサム

キャサリン・バーキンショー/著
吉井 知代子/訳・ほるぷ出版/発行
~わたしのヒロシマ~
広島に住むユリコは、新聞社を経営する父のもと、裕福な家庭で、戦時中ながらも幸せな生活を送っていた。だが、昭和20年8月、1発の原子爆弾でユリコはすべてを失い・・・。
日系アメリカ人が、母の被爆体験をもとに綴った物語。
アメリカの学校でも読まれているそう。
その他
【絵本】
「なぜ戦争はよくないか」アリス・ウォーカー/文・ 偕成社/発行
「焼けあとのおにぎり」うるしばらともよし/作・ 国土社/発行
「しあわせなときの地図」フラン・ヌニョ/文・ほるぷ出版/発行
【児童書】
「報道カメラマンの課外授業」シリーズ4巻
石川文洋/写真、文・ 童心社/発行
「教えて池上彰さん 沖縄から考える戦争と平和」シリーズ3巻
池上彰/監修・ 小峰書店/発行
「未来をつくるあたらしい平和学習」シリーズ5巻
大芝亮/監修・ 稲葉茂勝/著・岩崎書店/発行
「地政学から戦争と平和を考える国際情勢と領土問題」シリーズ3巻
国際地政学研究所/監修・金の星社/発行
「僕らは戦争を知らない」世界中の不条理をなくすためにキミができること
小泉悠/監修・Gakken/発行
夏休み中「戦争と平和」に関する展示コーナーを設置。ぜひご一読ください。
この記事に関するお問い合わせ先
西予市図書交流館
愛媛県西予市宇和町卯之町一丁目245番地1
電話:0894-62-6420
ファックス番号:0894-62-6579
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2025年05月28日