(野村分館)おすすめ本紹介(12月)

更新日:2025年12月12日

リクエスト本・小説・実用書・児童書など

本はただの紙ではありません。

そこには作者がいて、対話し、思索を深めることができます。

また、自分では上手く言葉にできない感情や状況も、

卓越した描写で切り取ってくれますね。

読書しながら笑ったり泣いたり憤ったり。

また、そんな言葉が聞きたかったと感激したり。

理解が深まることで人生が広がる読書。

一日に一行でもいい、本を手にとってみよう。

多々ある本の中から、毎月何冊かを紹介します。

一般書・児童書

『子どものかわいさに出あう【増補版】乳幼児期の発達基礎講座』

近藤直子:著 クリエイツかもがわ:発

乳児期から学童期までの発達の過程を押さえつつ、

その時々の子どもの行動、思いや心にせまる。

子どもをかわいいと感じるための手がかりとして、

かわいさや健気さに共感する学びを目指す。

『彼女たちに守られてきた』

松田青子:著 中央公論新社:発

新聞や雑誌に書かれた10年分のエッセイから厳選して収録。

鈴木千佳子氏による装丁も著者の文章も軽やかながら、

フェミニズムを軸に書かれた、主張のしっかりあるエッセイ集。

日常の話から小説やドラマ等のエンタメも多々紹介されており、

あれもこれも、読んでみたくなる、見て見たくなる。

ヤングアダルトの棚

ヤングアダルト棚2

公共図書館にはたいてい、

「ヤングアダルト」の本棚が設けられている。

「YAヤングアダルト」は、

「中学生を中心とする10代を主な読書対象」とした本。

日本と世界の小説をはじめ、ノンフィクション、エッセイ、コミック、詩歌ほか

幅広いジャンルに渡る。

大人世代にもきっと「刺さる」本があるはず!

YAの棚より、最近のおすすめの2冊は、

『ジュリアが糸をつむいだ日』

リンダ・スー・パーク:著 徳間書店:発

少女ジュリアは、カイコの飼育をきっかけに、新しいことを知り、

今まで考えたことのなかった事を深く考えるようになる。

『森のユキヒョウ』

C.C.ハリントン:著 岩波書店:発

少女マギーは吃音があって、なめらかに話せないため、

周囲の人々の多くは、マギーの内面の豊かさがわからない。

この世界に居場所を見いだせず、無力感の中にたたずむ。

やがて、森の中でユキヒョウの子と出会い、

ユキヒョウと森を守るため声をあげる。

自分のことでは勇気が持てなくても、

誰かのために何かしたいという思いが

どれほど大きな力になるのか。

森のユキヒョウ

読み継がれる名作

『図書館にいたユニコーン』

マイケル・モーパーゴ:著 徳間書店:発

山や森をかけまわるのが大好きな少年トマスは、

本を読むのなんて大きらい。

ある日、お母さんに連れられて行った図書館で

木彫りの「ユニコーン」と「ユニコーンの背中にすわってお話を語る」

司書の女性に出会う。

お話の世界にぐんぐん引きこまれ、本の楽しさに目覚めていく。

ところが、戦争が突然トマスの村を襲う。

火の手が上がる図書館。

トマスたちは、無事に本を救い出せるのか。

そして図書館のユニコーンはどうなってしまうのか。

お話や本の力を、感動的に描いた物語。

 

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