(野村分館)おすすめ本紹介(10月)
リクエスト本・小説・実用書・児童書など
本はただの紙ではありません。
そこには作者がいて、対話し、思索を深めることができます。
また、自分では上手く言葉にできない感情や状況も、
卓越した描写で切り取ってくれますね。
読書しながら笑ったり泣いたり憤ったり。
また、そんな言葉が聞きたかったと感激したり。
理解が深まることで人生が広がる読書。
一日に一行でもいい、本を手にとってみよう。
多々ある本の中から、毎月何冊かを紹介します。
小説
『コーヒーが冷めないうちに』
川口俊和 著 サンマーク出版 発
あなたはもし望んだ時間にいけるとしたら何をしますか?
とある街のとある喫茶店のとある席では
座っている間だけ望んだ時間にいけるという都市伝説がありました。
しかし過去に戻って、どれだけ努力をしても
現実は変わらないなどの
非常にめんどくさいルールが、いくつかありました。
これはそんな不思議な喫茶店で起こった
心温まる四つの奇跡の物語。
『夜間中学へようこそ』
山本悦子 著 岩崎書店 発
おばあちゃんは4月から、孫の優菜と同じ中学一年生になった。
夜間中学へ入学したのだ。
もうすぐ76歳のおばあちゃんは、戦争や戦争のあとの混乱で
学校に行けなかったのだ。
今は夜間中学での勉強が生きがいのおばあちゃん。
そんな時、怪我をしてしまったおばあちゃんの付き添いで
優菜もひと月ちょっと夜間中学へ通うことに。
さまざまな年齢、国を超えた仲間との出会い
かけがえのない日々の始まりだった。
どうして勉強するのか、なぜ学校へ行くのか。
感動の物語
『イグアナの花園』
上畠菜緒 著 集英社 発
市民他館スタッフさんからのお奨め本1
人付き合いが苦手な少女が、小さな生き物たちや
「ソノ」と名付けられたイグアナと心を通わせながら
成長していく物語。
心の拠り所となるものが人より動物でも
元気に生きる力になるならそれでいい。しかし、
一人で生きることは困難なので、
主人公の美苑(みその)が周りの人々に
ゆっくりと心を開けて良かった。
静謐な物語。
表紙は、草花で描かれたイグアナのシルエット。
素敵な挿画。
『死ねばいい!呪った女と暮らします』
保坂祐希 著 中央公論新社 発
市内他館スタッフさんからのお奨め本2
76歳と73歳の二人のおばあさん。
いわくつきの二人が意気投合し、
ましてや一緒に暮らそうと思うなんて。
後期高齢者生活の夢あるファンタジー。
『スマホ時代の哲学 増補改訂版』
谷川嘉浩 著 ディスカバー・トゥエンティワン 発
現代社会においてスマホはもはや不可欠。
「常時接続」の世界では、
他者から切り離されて何かに集中したり、
自分自身と対話する状態は失われている。
肌身離さず持ち歩き、中毒性のあるスマホ。
なぜ不安や退屈をスマホで埋めてしまうのか。
自分たちの思考はどんな影響を受けているのかを
教えてくれる本。
孤独(自分一人でいて、自分自身と対話している状態)を
経由してこそ適切なつながりが可能になる。
常時接続だからこそ考えるべき「孤独」というキーワード。
『震災のときあったらいいもの手帖 体験したから伝えられる知恵103』
2016年改訂版
チーム住まいと暮らし:監修・執筆 住まいの学校:発
大震災を体験した主婦が、震災後の暮しの中で
ほんとうに役立った「もの」と「こと」。
鞄に入れて持ち運べるハンディな手帖サイズで、
一頁に一情報、すっきり見やすく、備えの一冊として
たいへん役立つ。
読み継がれる名作
『最後のオオカミ』
マイケル・モーパーゴ 著 文研出版 発
2017年発
第64回小学校中学年の部、課題図書。
孫娘からパソコンの使い方を教わったマイケル・マクロ―ドは、
インターネットで自分の家系を調べることに。
やがて遠い親戚からメールが届き、祖先のロビー・マクロードが
残したという遺言書を見せてもらう。
それは「最後のオオカミ」と題された回想録で、
むごい戦争の時代を、ともに孤児として生き抜いた
少年とオオカミの物語だった。
今ある私のすべて、人生のすべては、
最後のオオカミのおかげである・・・・・・
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更新日:2025年10月10日