【報告】第14回日本ジオパーク全国大会IN下北に参加
2024年8月30日から9月1日までの3日間、青森県むつ市において第14回日本ジオパーク全国大会IN下北が開催されました。台風10号の影響が心配される中、全国から739名が参加する大盛況の全国大会となりました。
下北大会は「ジオパークでつながる 海 大地 未来」がテーマでした。会場地の下北半島は本州最北端の半島であり、太平洋、津軽海峡、陸奥湾の性質の異なる3つの海に囲まれています。海と生きる「まさかり」の大地を感じながらジオパークの未来について考え、学び、意見交換しました。
大会期間中は様々なプログロムがありました。パネルディスカッションでは「わたしたちの海」を題材に研究者と地元の漁業者、特産品を活かした商品開発業者のそれぞれの視点で議論しました。大気中の二酸化炭素の増加は海にも影響があり、二酸化炭素が海水に溶け込むことで海水のアルカリ性が酸性化する「海洋酸性化」の課題に直面しています。海洋酸性化は海の生物の成長阻害を招き、水産資源の減少が深刻です。そんな中で、津軽海峡の荒波にもまれたおいしい魚を食べてもらうため漁業に励む漁師や食を通してふるさとの海を守る心を育む活動をする人の姿がありました。
下北のジオパークを体感するエクスカーションツアーでは尻屋崎を視察しました。尻屋崎は約1億年前の閃緑岩が見られる下北最古の大地です。その大地には高さ32.82mの日本一高い尻屋崎灯台があり、太平洋と津軽海峡がぶつかる流れが激しい海の安全を守り続けています。
四国西予ジオパーク推進協議会は「事務局職員の異動に伴う活動衰退を食い止める工夫~西予市ジオパーク推進アドバイザー制度について~」と題して、口頭発表しました。ジオパーク活動には、異動した事務局経験者がアドバイザーになるなど協力体制を構築することが重要です。四国西予ジオパークのより一層の発展のため、事務局一同、今後もジオパーク活動を邁進します。
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更新日:2024年09月12日