麻しん(はしか)に注意しましょう

更新日:2026年05月29日

麻しん(はしか)は感染力が極めて強く、免疫のない人が感染するとほぼ100%発症する病気です。

海外での流行が継続しており、日本でも感染報告が急増しています。

麻しんを疑う症状がある場合は、外出を控えるとともに、受診する場合は、事前に医療機関に連絡の上、医療機関の指示に従って対応してください。

麻しん(はしか)は「子どもの病気」と軽く見られがちですが、重篤な合併症を引き起こし、死亡することもある重大な感染症です。ワクチン接種で予防できます。ご自身やご家族のワクチン接種歴をご確認ください。

 

麻しん(はしか)について

麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。

免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

麻しんに感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

その他の合併症として、頻度は10万人に1人程度とされているものの、麻しんウイルスに感染後、数年から十数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。また、2歳未満で麻しんにかかるとSSPEの発症のリスクとなります。

 

予防接種について

麻しん(はしか)は、手洗いやマスクだけでは予防することはできません。最も有効な予防方法は麻しん含有ワクチンの接種です。

MRワクチン(麻しん・風しん混合)の2回接種で、ほぼ確実に予防できます。2回接種で体に免疫の備えができていると、ウイルスを早期に抑え込むことで発症を防いだり(発症予防)、麻しんにかかったとしても症状が軽く、発熱等の症状の強さ、肺炎や脳炎といった重い合併症のリスクを下げたり(重症化予防)することが知られています。さらに、周囲の方への感染を広げてしまうリスクも下げることができます。

 

 

定期接種第1期

1歳の1年間(1歳の誕生日の前日から2歳の誕生日の前日まで)

母親からの移行抗体が消えるこの時期が最初の接種機会です。1歳になったらできるだけ早く接種しましょう。

 

定期接種第2期

就学前の1年間(小学校入学前の年度で4/1~3/31まで)

1回目で免疫が十分につかなかった場合の補完・強化が目的です。必ず2回接種を完了させましょう。

 

任意接種

定期接種対象年齢以外の方

任意接種(予防接種法に基づく定期接種以外にワクチンを接種すること)で、接種を受けることができます。特に麻しんにかかったことがない方、海外渡航を予定されている方、予防接種歴が不明な方は、接種をご検討ください。

接種費用や予約方法などについては、医療機関へお問い合わせください。

 

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

・MRワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方

・免疫機能に異常のある疾患を有する方、免疫抑制の効果のある治療を受けている方

・妊娠していることが明らかな方

・その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。

・発熱している方

・重篤な急性疾患にかかっている方。

 

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

・心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方

・これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方

・けいれんを起こしたことがある方

・免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方

・MRワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方

また、妊娠出産年齢の女性においては、あらかじめ1か月間程度否認した後接種すること、ワクチン接種後2か月程度は妊娠を避けるなどの注意が必要です。

 

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