【報告】【6年生 第10回目】逃げ遅れゼロの実現を目指して(2)(令和5年2月1日)

更新日:2023年02月01日

逃げ遅れゼロの実現を目指して(2)

前回に引き続き、「逃げ遅れゼロ宣言」をまとめるために検討を重ねていきます。

まずは、現在地域や行政で行われている取組みを紹介しました。

野村町の農友地区では「逃げ遅れゼロアプリ」を導入した要支援者避難訓練などを実施しています。実際に活動する地元住民から、アプリの仕組み、導入にあたっての課題や苦労、今後に向けてなどを紹介。児童たちは真剣に耳を傾けていました。

行政の取組みとして「避難行動要支援者避難支援計画」を紹介。どのような方が要配慮者や要支援者にあたるのか、個人情報をどのように避難に生かし、また守っていくのかなどについて説明しました。

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▲ 野村町農友地区の取組みを紹介

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▲ 避難行動要支援者避難支援計画の紹介

ケースごとに検討

支援を必要とする方には、妊婦さんや外国人の方も含まれる場合があります。

「はじめのイメージより支援を必要する人は多いと分かった」と児童たち。

では、実際の場面でどのように行動するか。4つのケースを想定して、グループに分かれて検討を進めました。

【ケース1】

動けるけれど「ここからは動かない」という高齢者の方にどのように働きかけるか。

【ケース2】

妊婦さんと一緒に避難をします。どのようなことに注意して避難をするか。

【ケース3】

足を怪我している車いすユーザーの方と一緒に避難をします。どのようなことに注意して避難をするか。

【ケース4】

日本語がわからない外国人の方に対して、どのように避難を呼びかけるか。

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▲ グループワークの様子

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▲ 活発な議論が行われました

正解のない問いに挑む

どのケースも絶対にこれが正解、間違いということはありません。イメージを膨らませる中でケースに登場する対象者への思いやりが深まり、議論は白熱します。ケースごとに出てきた意見の一部を紹介します。

【ケース1】

・「この人の言うことなら耳を傾けてくれる」という信頼関係の強い人に避難を促してもらう。

・日頃からの信頼関係、つながりづくりが大切。

【ケース2】

・車いすを使うなど移動に際して身体に負担がかからない方法を採る。

・避難したあとも大切。配慮できる避難所づくりを考える。

【ケース3】

・段差のない道を選ぶ。

・避難したあとも大切。(ケース2と同様の意見)

【ケース4】

・翻訳アプリを使う。

・どこの国から来た方なのか事前に把握しておく。

 

など多くの意見が出ました。最後にグループで検討した内容を全体で共有しました。

結果、平常時からの備え、準備、働きかけが重要だという感想が多く聞かれました。

 

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▲ グループの考えを全体で共有します。

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▲ 多様な意見が出てきました

まとめに向けて

井上准教授との学習は2月末に行われる他校との交流学習が最後の予定です。

多様な場面を想定することで具体的な「逃げ遅れゼロ宣言」に向けた意見が出てきつつありますが、まとめるにはまだ時間が必要な様子。

来週、宣言をまとめていくための追加学習を行うことになりました。

この記事に関するお問い合わせ先

復興支援室

愛媛県西予市野村町野村12号617番地1
電話:0894-72-0843
ファックス番号:0894-72-2323



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