戦争の悲惨さを伝える資料

更新日:2024年03月19日

明浜歴史民俗資料館の展示リニューアルにともない、新たに戦争に関する資料を展示しました。いずれも、いわゆる銃後で使われた資料です。

割増金附戦時貯蓄債券、割増金附戦時報国債権などは、戦費を国民の資金からまかなうために発行されたものですが、終戦により紙くず同然となりました。市内に残る文書には、国民が半ば強制的に貯蓄をさせられた実態がうかがえます。木銃は重剣術の訓練で使用したもので、三八式歩兵銃に銃剣を装着した長さとされ、実物同様に握り溝も彫られています。相手の胴やのどを突く訓練に用いられたものです。大日本國防婦人會と書かれたたすきは、出征兵士の見送りや戦死者の遺骨の出迎え、傷痍軍人や遺族の手助けなどを行った組織の会員が肩にかけていたものです。もともとは軍とは関係のない一般夫人が集まって発足した団体が前身でしたが、昭和7年に軍部の指導援助のもと戦争協力を目的に設立されました。このほか昭和20年に高山に落とされたとされる焼夷弾も展示しています。

空からは焼夷弾が降り注ぐなか、生活のあらゆる場面において誰もが協力させられた、二度とあってはならない戦争の悲惨さを伝える資料です。

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