文化財保存活用地域計画研修会の成果
昨年10月に卯之町で開催された令和6年度文化財保存活用地域計画研修会には、全国各地の文化財担当職員やコンサルタントの皆さんが参加されました。参加者は、卯之町版の計画を作りその内容を発表したのですが、そこには外の眼から見た卯之町の姿がありました。
そのひとつに、水という視点からみた卯之町があります。卯之町が立地するのは小規模な扇状地で、豊富な水があるために酒や醤油といった醸造業の発展につながったといわれます。ここに着目するグループが多く、実際に卯之町の水を飲んでその味を確かめようという参加者もいたほどです。発表では、この水を来訪者が自由に飲めるようにしてはどうか、宇和盆地の水で育った米の歴史や民俗を学ぼう、水と米を使った炊飯を体験してみよう、食事として味わえるようにしようといったようなアイデアが聞かれました。
また、町並みの活用というと昼間の活用を考えるケースが多いのですが、明かりがきれいだとか町並みの建物から星空を楽しむことができるのではないかといった夜の町並みを活かそうというアイデアも披露されました。時間という視点からみた卯之町の活用案です。
このほか、交通量、遍路、卯之町のガイダンス機能、教育や学び、住空間と賑わいのバランス、標識(サイン)、宇和米、食文化、空き家、観光など様々な視点からみた卯之町の課題も再認識することができました。外の眼から見た卯之町の良さや課題を、今後のまちづくりに活かしていきたいものです。

実地演習のようす

グループでの作業のようす
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更新日:2025年01月20日