ふるさと文化財の森

更新日:2020年10月08日

ふるさと文化財の森という取り組みをご存知でしょうか。

 

文化財のうち、建造物の修理に使う部材は、当初と同じ材種や品質の資材を使うことを原則としています。

しかし、直径の大きな木材や特殊な資材は、年々入手が難しくなりつつあります。

また、檜皮(ひわだ)、杮(こけら)、茅のような植物質の屋根ふきに使う材料についても、定期的なふき替えが必要ですから、毎年一定量を確保しておく必要があります。

 

そこで文化庁では、こうした文化財建造物の修理に必要な資材を確保し、資材に関する技能者を育成するための事業を行っています。

現在、全国で80カ所がふるさと文化財の森に設定されていて、木材にはアカマツ、サワラ、ヒノキ、スギ、ヒバ、クスノキ、クリ、イヌマキなどが、茅にはススキ、カリヤス、ヨシなどがあります。

四国では、徳島県の「中津峰山ヒノキ林(中津家山林)」(檜皮)、「大川原アカマツ林(四宮家山林)」(アカマツ)、「京柱峠茅場」(ススキ)の3カ所が、愛媛県では「西予市明石寺ヒノキ林」(檜皮)がふるさと文化財の森に設定されています。

 

ふるさと文化財の森の設定には、いくつかの用件があります。

設定されると、資材の供給に必要な管理に関する経費、例えば下草刈りや除草、選定や間伐、山焼き、通路整備などに国の補助が受けられます。

また、普及啓発事業にも支援があり、静岡県富士宮市の朝霧高原茅場では、茅刈りフォーラム、ポスター展、活動記録映像の撮影やDVDの作成などを行っています。

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