歴史・文化が生まれる背景-地形・地質

更新日:2020年10月08日

歴史・文化が育まれる背景には様々な要素があります。今回は地形や地質との関わりについてご紹介します。

 

宇和海沿岸はリアス海岸が特徴です。

波穏やかな湾奥に浦が形成され、江戸時代はイワシ漁が盛んでした。現在、海では養殖やシラス漁、山では柑橘栽培が盛んです。

 

宇和盆地では、弥生時代の早い段階から稲作が行われていました。

江戸時代には、谷あいにため池を作り、近代以降はほ場整備を進め、作業効率と生産性の向上を図りました。野村、城川の河成段丘には土地はあっても水がありませんので、ため池などで水を確保し、段丘面を生活や農業の場として利用しました。

 

地質の例として石灰岩を見てみましょう。

縄文時代、城川町穴神洞穴遺跡や中津川洞穴遺跡のように、洞窟や岩陰が生活の場として利用されました。

壮絶な開拓の歴史で知られる大野ヶ原では、カルスト台地を利用した酪農が盛んです。ポリエと呼ばれる広いくぼ地には水がたまるため、大根栽培が行われるほか集落がつくられました。

明浜では山で採った石灰岩を窯で焼いて石灰を作り、海を介して各地へ販売し一時代を築きました。

 

平地が少なく交通も不便なようですが、先人たちは、その土地の地形や地質をたくみに利用して生活を営んできたのです。

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