県指定 穴神洞遺跡

更新日:2018年07月06日


よ み:あながみどういせき

所在地:西予市城川町川津南

所有者:三柱神社

指定年月日:昭和51年4月16日


 

黒瀬川上流の安尾川に面して南向きに「穴神洞」と呼ばれる鍾乳洞が開口している。この鍾乳洞上部の開口部付近に縄文人が生活していた遺跡がある。

昭和45(1970)年から49(1974)年までに行われた3回の発掘調査によると、8層の堆積層序間に6層の文化層が確認された。第6文化層は約12000年前とされ、微隆起線文をもつ土器や、ニッポンオオツノジカの骨など、多くの獣骨が発見された。その調査現場が今も残され土層を見ることができる。

また、第4文化層は8000年前、第3文化層は7000年前、第2文化層は3000年前くらいと推定され、各時代の土器、石器貝類の装身具等が出土している。

国指定史跡上黒岩岩陰遺跡とほぼ同時期のものであり、縄文時代の研究に欠くことのできない貴重な遺跡といえよう。

(愛媛県教育委員会文化財保護課編1993『愛媛の文化財』愛媛県教育委員会より引用)

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