県指定 絹本著色回塘和尚像_

更新日:2018年07月06日


よ み:けんぽんちゃくしょくかいとうおしょうぞう

所在地:愛媛県歴史文化博物館

所有者:常定寺

指定年月日:昭和40年4月2日


 

この画像は、縦113センチメートル、横55センチメートルの画幅で、回塘和尚が曲彔(きょくろく)に坐した全身像で、「(でん)(ちょう)殿司(でんす)」の筆によるものと称され、(しょう)(かい)(れい)(けん)(東福寺43世)の賛があり、高潔な禅僧の風貌がうかがえる。

回塘和尚は宇和町に生まれ、京都東福寺15世虎関師錬(こかんしれん)国師(こくし)に師事し、のちに郷里に帰り、常定寺を創建するにあたって虎関師錬国師を請じて開山とし、自らは2世となった。明徳3年(1392)、84歳で没した。

こうした肖像画は、鎌倉時代から盛んに描かれていたが、室町時代には特に頂相(ちんぞう)と呼ばれる禅僧の肖像画が描かれた。禅宗では、師の肖像画と修道の証として印可状を与えられることによって、初めて独立が可能であったため盛んに描かれたものと思われる。

(愛媛県教育委員会文化財保護課編1993『愛媛の文化財』愛媛県教育委員会より引用)

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