国登録 明石寺本堂

更新日:2018年07月06日


よ み:めいせきじほんどう

所在地:愛媛県西予市宇和町明石205ほか

登録年月日:平成19年10月2日

指定年月日:平成9年5月29日


 

源光山明石寺は天台宗、四国八十八箇所四十三番札所である。

本堂は、赤い石州瓦の入母屋屋根が特徴的な五間四方の堂宇。伊方の宮大工亀井千代治(中浦)と宇都宮梅太郎(川永田)が、棟上後に亡くなった棟梁上甲某の弟子を使って、明治15~23年にかけて造営完成させた。

丸柱を地長押(なげし)、腰長押、内法長押で固め、柱上部の斗組みは(ひら)三斗(みつど)、簡素な中にも力強い軸組みを見せる。軒は二軒、正面向拝(こうはい)は桧皮葺きの(から)破風(はふ)、左右柱頭には出鼻獅子、両側に(ばく)、中央(かえる)(また)に龍、正面懸魚(げぎょ)に鳳凰など、多彩な彫刻が見られ、また同様に妻側にも平三斗の組物、菊紋の入った蟇股と大瓶束(たいへいづか)など、伊方大工の社寺建築の特徴が伺える。一方、東西に鯱鉾を乗せた正面箱棟に目をやれば、瓦板にも雲龍の意匠を配し、緩やかな軒反り曲線を描く赤瓦の全体構成は、凍害対策以上の視覚効果を生み、鮮やかな印象を与えている。

(西予市教育員会編2008『西予市の文化財』西予市教育委員会より引用)

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