国登録 明石寺地蔵堂

更新日:2018年07月06日


よ み:めいせきじじぞうどう

所在地:愛媛県西予市宇和町明石205ほか

登録年月日:平成19年10月2日


 

伊方の宮大工清水太三郎(亀浦)、仙次郎親子によって、明治35~42年にかけて造営された三間四方の堂宇。外周に干支や伝説の場面を描いた多様な彫刻を施し、本堂や山門と同様に屋根は石州系釉薬瓦を載せた入母屋である。丸柱に地長押、頭長押、内法長押を組み、軒桁は二手先の組物で支えている。向拝の角柱は机帳面を取り、上部の木鼻には見事な双龍が彫られ、手挟(たばさ)みや海老(えび)(こう)(りょう)も入念。四周には浜縁を廻らし、堂内部は六畳の畳敷きである。仙次郎は、幼少より彫刻の才があったらしく、本堂拝殿横には八歳の時の木鼻が寄進されている。即ちこの堂宇は、明治15年(1882)生まれの仙次郎が成人して後、充分にその才能が発揮された建築と言える。

(西予市教育員会編2008『西予市の文化財』西予市教育委員会より引用)

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