国登録 明石寺石垣及び塀

更新日:2018年07月06日


よ み:めいせきじいしがきおよびへい

所在地:愛媛県西予市宇和町明石205ほか

登録年月日:平成19年10月2日


 

本堂、大師堂、鐘楼堂を構成する最上段の敷地を造成した石垣。全長62.8m、高さ3.8m、いずれもチャート系の1m内外の大石を組み上げ、豪快に築かれている。隅部はセオリー通りの算木積みとなっているが、東面の最も高い箇所は7.8mもあり、高度な石工技術がうかがえる。石質のチャートは、西予市エリアが属する秩父帯のもので、地域固有の表情を見せている。昭和3(1928)年に着工し、同5年の完成、施工は多田の石工阿部甚市、川本正成らで、世話人には宮本友治郎の名がある。

石垣上の塀は、地蔵堂横の石碑文によると、昭和19年(1944)の竣工。鉄筋コンクリート製で、等間隔に擬宝珠を配し、その間を火灯窓風に抜いているが、その意匠は洗い出しによる左官技法である。施工時期はずれるが、石垣、玉垣共に同一施工者のようである。

(西予市教育員会編2008『西予市の文化財』西予市教育委員会より引用)

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