国登録 三瓶隧道

更新日:2018年07月06日


よ み:みかめずいどう

所在地:愛媛県西予市宇和町郷内

登録年月日:平成23年7月25日


 

三瓶隧道は、西予市宇和町と三瓶町を結ぶトンネル。出入口とも西予市宇和町に位置しながら名前は三瓶隧道となっている。大正5年(1916)8月17日起工、大正6年12月12日竣工。起業者は三瓶村となっていて、工事費総額55,000円のうち三瓶村13,100円、山田村6,250円、笠置村2,650円、県費33,000円と、県費を除く約6割を三瓶村が負担している。

完成後は、三瓶尋常高等小学校で「三瓶トンネル開通の歌」が「水師営の会見」の父子で歌われたとのこと。当時の三瓶村にとって待望の隧道であり、負担の多かった三瓶村の名が冠された。ちなみに工事を請け負ったのは、間猛馬氏。明治22年(1899)に九州門司に間組を創業した土佐の人物。昭和63年頃までは県道として使用され、現在は市道となっている。

隧道の延長約317m、坑高(内法)約4m、幅員(内法)約4m。側壁を垂直にしたアーチ断面になるレンガ積みのトンネル。坑門はアーチと壁柱を石積みで作り、壁面を煉瓦で飾り、帯石上に「三瓶隧道」の扁額を掲げている。

保存状態も良く、当地における産業、技術、経済、文化などを今に伝える貴重な土木遺産である。

この記事に関するお問い合わせ先

まなび推進課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1
電話:0894-62-6415
ファックス番号:0894-62-1115

メールフォームによるお問い合わせ