市指定 お姫様の塚

更新日:2018年07月06日


よ み:おひめさまのつか

所在地:三瓶町鴫山

所有者:鴫山区

指定年月日:昭和45年2月1日


 

薄幸な姫を(まつ)っている塚とされる。間口185センチメートル、奥行き185センチメートル、高さ140センチメートルの石積みである。材料は、1つ山を越えた八幡浜市舌田白石海岸から運んできた青石(緑色片岩)であり、その1枚1枚に祈りを込めて、法華経を墨で、たまに朱で書かれてあった。その文字は今では、すっかり消え失せているが、公民館に残っている筆跡から、達筆の人で、しかも高貴な方ではないかと考えられるのである。姫の死後、里人達がこれらの青石を積み上げ(ほこら)をつくって姫の霊を慰めたのである。

[由来]昔京都のある公卿のお姫様がハンセン病にかかられた。手当てのしようのないまま、うつろ船(空っぽの船)にのせられて流されてしまった。船は流されるまま西に下り、八幡浜市白石にたどり着き、姫はその地で暮らしていたが、静かな山村をのぞまれ、三瓶町鴫山に移住したという。鴫山では、姫のために小屋を建て、食べ物をさしあげるなどして村養いにしたのである。お姫様は非常に喜ばれて、この村に永久にハンセン病がおきないよう、法華経を石に書き写したといわれている。

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