市指定 お姫様の塚
よ み:おひめさまのつか
所在地:三瓶町鴫山
所有者:鴫山区
指定年月日:昭和45年2月1日
薄幸な姫を祀っている塚とされる。間口185センチメートル、奥行き185センチメートル、高さ140センチメートルの石積みである。材料は、1つ山を越えた八幡浜市舌田白石海岸から運んできた青石(緑色片岩)であり、その1枚1枚に祈りを込めて、法華経を墨で、たまに朱で書かれてあった。その文字は今では、すっかり消え失せているが、公民館に残っている筆跡から、達筆の人で、しかも高貴な方ではないかと考えられるのである。姫の死後、里人達がこれらの青石を積み上げ祠をつくって姫の霊を慰めたのである。
[由来]昔京都のある公卿のお姫様がハンセン病にかかられた。手当てのしようのないまま、うつろ船(空っぽの船)にのせられて流されてしまった。船は流されるまま西に下り、八幡浜市白石にたどり着き、姫はその地で暮らしていたが、静かな山村をのぞまれ、三瓶町鴫山に移住したという。鴫山では、姫のために小屋を建て、食べ物をさしあげるなどして村養いにしたのである。お姫様は非常に喜ばれて、この村に永久にハンセン病がおきないよう、法華経を石に書き写したといわれている。
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更新日:2018年07月06日