市指定 一字一石像

更新日:2018年07月06日


よ み:いちじいっせきぞう

所在地:野村町坂石

所有者:客神社

指定年月日:昭和48年7月3日


 

坂石クラノウネ(蔵の畝の意)の城川へ抜ける旧往還沿いに十二所権現があり、これに隣接して一字一石像がある。幅約190センチメートル、奥行約170センチメートルの方形に組まれた石積みの上に4体の石仏が往還に面して祀られている。南から2体目が砂岩製の地蔵菩薩立像で、基礎に大乗妙典一字一石増塔の刻銘のある地蔵である。石仏は像高約50センチメートル(現状)で頭部は後補、右手を亡失、左手には宝珠を持つ。享保16年(1716)辛亥天9月大吉日に、坂石村住の三瀬浅右衛門が奉納したものである。南から3体目は像高66.5センチメートルの砂岩製の延命寺蔵で、台座側面に同じく享保16年の銘があるが、2体目の像との比較から、後面に記された弘化4年(1847)が実際の所属年代であると思われる。

一字一石経は、数センチメートル大の石に文字どおり経文の文字1字を書いたもので、それらを集めたり土中に埋めたものを一字一石経塚と呼び、石塔を乗せたものを一字一石塔と呼ぶ。そほか本例のように延命寺蔵と組み合わせて地蔵経を納めるものもある。

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