市指定 岩本将監の墓

更新日:2018年08月30日

岩本将監の墓

よ み:いわもとしょうげんのはか

所在地:野村町栗木

所有者:栗木地区

指定年月日:昭和48年7月3日


 

岩本将監公は、伊予の豪族三滝城主紀豊親の城代家老で、予子林の猿滝城の城主であったが、天正11年(1583)土佐の豪族長宗我部軍勢の進攻を受け落城した。公は、側近数名とともに主君紀豊親公に最後の暇乞いをし、対岸の栗木地区へ渡り、断崖にそって塩屋あたりを通りかかった時、運悪く、公を慕い後を追ってきた愛犬「シロ」が敵兵に発見され、奮戦むなしく最期を遂げたのである。

それから幾星箱、霊魂がさまよい、墓石のようなものが見えたと思うと怱ち消え失せたり、人のいない川面に灯火を見たりという奇怪な噂が流れるようになった。そこで、宝暦11年(1761)、時の代官西川良英が同志と相はかり、その霊を慰めようと、その地に「淳享院殿先翁眞聖大居士」の碑を建て、以後、正月13日及び8月13日を命日として回向するとともに武運の守本尊としても崇られている。

なお、この墓は、四尺(約130センチメートル)四方、木造瓦葺きのお堂に祀られている。

その他、詳細については、肱川町予子林の長命寺に秘蔵されているともいわれている。

この記事に関するお問い合わせ先

まなび推進課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1
電話:0894-62-6415
ファックス番号:0894-62-1115

メールフォームによるお問い合わせ