市指定 末光家住宅

更新日:2018年09月26日

末光家住宅

よ み:すえみつけじゅうたく

所在地:西予市宇和町卯之町

所有者:西予市

指定年月日:平成15年10月28日


 

中町の通りに面して建つ江戸期の住宅兼用商家建築。平入り二階建てで正面の間口8間に持ち送りが九つ並び、見ごたえがある。

末光家は、元々は坂戸村の出身であったが、天正15年(1587)に清澤村の庄屋を命じられる。その後、末光三郎右衛門保敏が庄屋職を弟に譲り、宝永6年(1709)松葉町に移住し清澤屋の屋号で酒造業を始める。開明学校保存に貢献した元伊予銀行頭取末光千代太郎の生家でもある。

現建物は、同家に保存されている『家普請所事控帳』によると、享保元年(1716)の大火による焼失の後、明和7年(1770)に三郎右衛門保宣が建築したとされる。創建時の一階平面は、座敷、店・居室、土間に分けられ、そのまま現在に伝えられている。蔀戸やはめ落し式の障子など古い形式が健在。

また中店の土間と部屋を仕切る格子戸を収納する回転式戸袋や、階段箇所にある一、二階を区分するシャッター状の木製仕切りなど職人技の工夫も多い。一方、二階は当初つし二階として物置空間となっていたが、明治28年(1895)頃に家業の発展、家族の増加などによる改修時に三部屋の居室となった。

平成16年に末光家による私費修理が完成し、毎月一回市民に公開されている。

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