市指定 松の窪堂

更新日:2018年07月06日

松の窪堂

よ み:まつのくぼどう

所在地:西予市野村町平野

所有者:平野地区

指定年月日:平成22年3月18日


 

3間四方宝形造、茅葺。集落内を通る往還沿いに立地する。規模や構造、目立った装飾もないこと、立地等から祭りや祈祷のほか様々な場面で村人の寄りどころとして利用された村堂であると思われる。

『中筋郷土史』(1979)では享保10(1725)年養寿庵建立とあり、写真で本物件が養寿庵と示されている。『中筋村史』(1956)には同年平野村に不動堂が建立されたとの記載があり、『野村町の文化財』(1981)にも不動堂(別名藤の棚の堂)の記載がある。松の窪堂は野村三十三番礼所の第六番として存在していたが全壊して今はなく、安置仏の千手観音像が不動堂へ遷されたとされている。こうしたことから、名称については松の窪堂以外に、養寿庵、不動堂、藤の棚堂など諸説ある。

堂内には、文化7年(1810)の墨書が残る造り付けの須弥壇が遺され、石像弘法大師像、木造千手観音坐像などが安置されている。平成25~26年にかけて保存修理が行われた。屋根材は大野ヶ原の茅を用い、故浅野頼光氏(城川)らによって葺かれた。

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