市指定 二宮敬作住居跡

更新日:2018年07月06日


よ み:にのみやけいさくじゅうきょあと

所在地:宇和町卯之町

所有者:個人

指定年月日:昭和30年12月16日


 

二宮敬作(1804~62)は保内町の磯崎(いさき)に生まれる。文政2年(1819)16歳で蘭方医を志して長崎への遊学。同6年シ-ボルトの来日により門下生として鳴滝(なるたき)(じゅく)で学ぶ。同12年(1829)シ-ボルト事件に連座して入獄。同13年(1830)「伺の上江戸かまえ、長崎払」の刑を受け、長崎を追われて郷里に帰る。

天保4年(1833)30歳。宇和島藩主伊達(むね)(ただ)の命もあって、卯之町(中町の一角)で蘭方医を開業。シ-ボルト門下生中で外科医の第一人者として、天下の蘭学者ぶりを発揮し、多くの患者を救うと同時に翁の仁医は今に語り継がれる。一方、敬作は開国進取的な思想を町民に説き、本町はいち早く文明開化に目覚めた。

敬作は、卯之町の自宅に蘭学塾を開き、多くの門下生を育成した。その中には、三瀬周三、シ-ボルトの娘イネらもいた。イネは敬作から一般医学を学び、宇和町は日本の蘭方女医発祥の地ともなった。嘉永2年(1849)には敬作の離れ屋に高野長英を(かくま)い、この隠家は県の史跡に指定されている。

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