市指定 上城跡

更新日:2018年07月06日


よ み:かみじょうあと

所在地:野村町松渓

所有者:松渓地区

指定年月日:昭和49年6月28日


 

上城は、鎌田ヶ城主宇都宮成綱の子久綱の家老をして仕えた上甲伊豆守貞好の居城で、城跡は松渓の上城山頂(標高380m)にあり、現在では土地は五段から成っており、耕地となっている。ここは古井戸跡や、横松川から水路を引き、池を築いた跡のほか一番上手の裏には10m以上の空堀がある。城の築城年は不明である。

城主伊豆守は、鎌田ヶ城主直綱の死後西園寺氏から城も賜り、上城、鎌田ヶ城を併せて領有していたが土佐勢の侵攻によって両城とも攻め落とされ、上甲家は代々庄屋となって続いた。

長谷寺過去帳によると、伊豆守は文禄2年(1594年)3月27日に没している。伝説によると土佐勢の侵攻にあたり、軍議評定の為宇和に出向いていた伊豆守は、早馬で上城の麓の「イバ」まで帰ったところを敵兵の槍にかかりあえなき最後をとげたといわれ、現在もそこには「祠」があり供養されている。

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