市指定 河内奥ナルタキ1号墳

更新日:2018年08月29日

河内奥ナルタキ1号墳近景 南西から撮影

よ み:こうちおくなるたき1ごうふん

所在地:宇和町岩木

所有者:西予市

指定年月日:昭和49年12月9日


 

標高約270mの河内谷山麓の緩斜面に南面して立地する。分布調査では周辺に9号墳まで確認されている。

発掘調査によると、1号墳は直径約12m、高さ2.5mの円墳である。墳丘西側のトレンチでは、墳丘斜面に設けられた(がい)()列石が検出されている。

横穴式石室は両袖(りょうそで)(がた)で、全長約6.8m、玄室長約4.25m、幅1.83m~2.06m、高さ1.82~2.06mをはかる。側壁の石積みは持ち送り、奥壁は幅1.9m、高さ1.8m余りの1枚岩が用いられている。羨道は、長さ1.65m、幅1.11~1.28mを計る。

石室内の埋土からは、須恵器(坏身、無蓋高坏、はそう、壷、子持壷か)、土師質土器、装飾付大刀、刀装具(青銅製鵐目(しとどめ)金具)、金銅製(せめ)金具、鉄製(あし)金物(かなもの))、青銅製耳環、鉄鏃、棒状鉄製品、玉類(ガラス小玉、水晶製切子玉、銀製(うつろ)(だま))などが出土している。

出土遺物の時期は、6世紀後半~7世紀初頭、8世紀頃である。なお、昭和61年(1986)に宇和町教育委員会により羨道が積み直されている。

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