市指定 山田大池のアベマキ群

よ み:やまだおおいけのあべまきぐん
所在地:宇和町山田
所有者:山田地区
指定年月日:令和6年7月29日
アベマキ(阿部槙)は、ブナ科コナラ属の落葉高木で、日本、中国、台湾、朝鮮半島に広く分布する。日本では山形県以南の本州、四国、九州に分布する。丘陵や山地に自生する。樹皮は灰黒色でコルク層が発達し、不規則に縦方向の深い割れ目ができる。材は薪炭材やシイタケの原木に利用される。樹皮は弾力があり軽く強く、熱やガス、水を通さない。このためコルクの代用品として栽培されていたこともある。
山田大池のアベマキ群は、宇和盆地で2番目の貯水量を誇る大池(津梅田池、慶安元年(1648)築)のほとり(標高約240m)に位置する。アベマキの西にはかつて大師堂が隣接し、南には墓地が営まれている。こうしたことから、当該アベマキは、長年にわたって地域の人々の生活とともにあるランドマーク的な存在であったと考えられる。
アベマキは全体で3本存在する。北から、高さ約16m、胸高幹周り255cm、高さ約15m、幹周り407cm、高さ約18m、幹周り255cmを測る。いずれも樹勢は旺盛で健全度も高く、菌類による腐朽も一切ない。
地元山田地区により管理されており、地年住民で構成されるアベマ木の会による調査や情報発信に加え、近年は定期的にアベマキ周辺の清掃作業も行われている。ちなみに、近年毎年のように宇和盆地に飛来するツル・コウノトリが大池をねぐらとし、住民による保護活動が行われている。
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更新日:2024年12月09日