市指定 ナギ

更新日:2018年08月29日

ナギ 南西から撮影

よ み:なぎ

所在地:三瓶町蔵貫

所有者:個人

指定年月日:昭和49年6月25日


 

ナギは漢名では竹柏という。暖地の山中に自生し、時には庭木としても栽培される、まき科の植物である。三瓶町内では、現在のところ他では発見されていない。雌雄異株の常緑喬木で、樹皮はなめらかで紫褐色、葉は皮針形か楕円皮針形で対生する。葉脈には主脈がなく平行脈があるのが特徴である。

このナギは高神様(たかがみさま)という小祠の境内にあり、根廻り2.3m、目通り1.8m、高さ約15m、枝張り東西15m、南北13mである。八西地区では、伊方町法通寺のナギ(県指定)、八幡浜市日土の鹿島神社の木につぐ巨木である。

[由緒]伝えによると、昔、九州の豊後の国、(はん)野津院(のづいん)、普源寺の恭源和尚のお弟子で、宇昆という人が四国での修行中、三好家に宿泊して、そのまま住みつき、寛文6年(1666)当地で他界された。後天保12年(1841)にその霊を高神様として、小祠を建てて祀った。この時、神木としてこのナギの木を植えたということである。入手経路は定かでない。

蔵貫地区では近年まで、ナギの葉を鏡の裏や、ます袋に入れ、災難除けにしていたそうである。

この記事に関するお問い合わせ先

まなび推進課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1
電話:0894-62-6415
ファックス番号:0894-62-1115

メールフォームによるお問い合わせ