市指定 花取り踊り(岡成地区)

更新日:2018年07月06日


よ み:はなとりおどり

所在地:野村町岡成

保持団体:岡成地区

指定年月日:昭和40年12月24日


 

元和年間(1615~22)の8月5日、岡成部落で12戸のうち8戸までが焼ける火災があった。原因は、天候急変すなわち落雷によるものである。部落の人々は再びこのような災難が起こらないように神々に祈願し、成妙郷で火を忌み嫌うとされる花取り踊りがあることを知り、この花取り踊りを祇園牛頭天皇社(現在の八坂神社)に奉納したと伝えられている。寛永年間(1624~43)に土佐の太刀踊りが現在の宇和島市三間町に伝わり、岡成もその地方の行商人から習ったという伝えもある。野村町内では、高瀬、富野川でも昭和10年ころまで、惣川の大久保や小屋では大正中期頃まで行われていたという。

踊りは直線二列横隊で、一列は大太刀、もう一列は小太刀が歌に合わせて踊る。他の地域の花取踊で見られる鎌は見られない。最初と最後には「三角踊り」が行われ、愛南町増田の花取踊にみられる「さい払い(山伏問答)」に共通する要素とされる。

かつては旧暦8月5日に八坂神社で行われていた。現在は9月の第1土曜日に岡成集会所前のグランドで行われている。

(参考:増田の花取踊調査報告書作成委員会編2017『増田の花取踊調査報告書』文化庁)

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