市指定 坂戸五ツ鹿踊り
よ み:さかどいつしかおどり
所在地:宇和町坂戸
保持団体:坂戸五ツ鹿踊り保存会
指定年月日:昭和58年4月7日
「廻れ廻れ水車、おそく廻りて、堰で止るな」。秋の朝霧をついて、哀愁に似た唄声が、はずむ太鼓の音と共に、静かに明けた田舎の空気を賑わせる。
鹿の頭部を形どった仮面を頭にかぶり、段彩色の衣装を垂らして、襦袢様の上衣に股引、白足袋にわらじ掛け、胸に小太鼓をつけ両手で打ち鳴らしながら、5人の踊手が調子を合わせ4頭の雄鹿と1頭の雌鹿で踊る。
その起源は、元和元年(1615)奧州仙台62万石の伊達政宗の長子秀宗が宇和島に移封され、その家臣達が遠い故郷仙台の鹿踊りを懐かしみ、領内の神社の祭礼に出しものとして慶安元年(1648)から加えられるようになったと言われている。
宇和地方には、宝暦5年(1755)小原地区に藩主から下賜され、小原から坂戸地区へも伝授された。
この踊りは南予一帯に分布しているが、歌詞の大半は同一で、中には長唄を交えたものもある。宇和町にはこの他、皆田、新城、西山田にも伝承されている。
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更新日:2018年07月06日