市指定 享保の供養地蔵

よ み:きょうほうのくようじぞう
所在地:明浜町俵津
所有者:地蔵院
指定年月日:昭和57年5月1日
地蔵院の山門をくぐるとすぐ右手に、享保の大飢饉で亡くなった人々を供養するために建立されたものといわれる地蔵像がある。
像高170.2センチメートル、台座総高108.5センチメートルで花崗岩製。右手首先と持物(錫杖)を亡失。蒲池の刻銘から享保17年(1733)の製作とわかる。大阪住の難波屋九左衛門政定の作と考えられる。
地蔵院の過去帳には、享保17年と18年の二年間の間に平年の3.7倍にあたる66名の死亡者があり、特に子供が多かったことが記録されているが、こうした被害に関する文言や願意が一切銘記に含まれていない点は注意を要する。いずれにしても江戸時代中期の本格的な石彫として貴重な作品である。
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更新日:2018年08月30日