市指定 碆の手の鯨塚
よ み:はやのてのくじらづか
所在地:明浜町高山
所有者:西予市
指定年月日:昭和49年10月1日
高山湾の入口の碆ノ手の近くに、小さな祠が海に向かって建っている。この中に「鱗王院殿法界全果大居士」と殿様級の戒名のついた立派な鯨の墓がある。地元では「鯨様」と呼んで親しみ崇めている。
金剛寺の過去帳に「天保8年(1837)6月21日大鯨がとれ、金剛寺に葬式をし、鱗王院殿法界全果大居士の戒名をつけた。喪主は都屋吉右衛門で、家に位牌を安置した」とある。これは藩主伊達春山公の御沙汰によるもので、龍華山等覚寺の丈獄和尚がこの法号をつけたといわれる。神戸市の鯨塚研究家である進藤直作氏は、「これ程手厚く供養せられている鯨は、全国の何処にも見当たらない」とその著書『鯨の文化史』に特筆されている。
平成24年、落石により祠が倒壊するも石碑に損傷はなかった。現在は近くの磯に移転されている。石碑の土台部分には鯨骨の破片が複数入れてあった。
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更新日:2018年07月06日