市指定鹿面

よみ：しかめん

所在地：城川歴史民俗資料館

所有者：八幡神社

指定年月日：昭和50年10月22日

城川町内には、八つ鹿、六つ鹿、五つ鹿などの鹿踊りが伝承されているが、この鹿面は下相八幡神社奉納の六つ鹿踊の面である。

6個の鹿面の中、1号面の裏面に「嘉永4年（1851）亥八月吉日、裡町一丁目、森田屋礒右衛門源吉昌花押」の銘がある。

同人の作になる古面は、鬼北町清水に嘉永6年（1853）癸丑8月吉日作と、宇和島市本町追手（旧裡町1丁目）に安政4年（1857）丁巳6月吉日作、明浜町大狩浜の古面は安政初年（1854）よりも古い作のようであるから、下相八幡神社の鹿面は南予でも古いものの一つであると言える。

今日まで保存管理がよかったため、よく原形が保たれており貴重な鹿面である。

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