市指定 木造如意輪観音坐像
よ み:もくぞうにょいりんかんのんざぞう
所在地:西予市城川町魚成
所有者:長善寺
指定年月日:昭和38年3月22日
現状で像高58.6センチメートル、腕の大半を失うが六臂の如意輪観音像である。ヒノキないしカヤと思われる目のつんだ針葉樹材を用い、髪や目などを除いて彩色せず、素地仕上げとする檀像風の像である。衣のひだの表現は単純な弧線を反復し、また背面では衣文そのものを省略する。表情は素朴であり、体軀の肉取りもおおづかみだが、それがかえって全体の作風におおらかさを感じさせる。いわゆる地方作と評すべきものであろうが、抑揚を欠きつつも量感のある体型は、南北朝時代の作ではないかという推測を惹起させる。当該期には素地仕上げの像も散見することも参考となろう。
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更新日:2018年07月06日