市指定 木造阿弥陀如来坐像(地福寺)

更新日:2018年07月06日

木造阿弥陀如来坐像

よ み:もくぞうあみだにょらいざぞう

所在地:西予市三瓶町朝立

所有者:地福寺

指定年月日:昭和38年4月16日


 

針葉樹材を用いた等身大の阿弥陀如来坐像。保存状態は良くないものの、椀型の肉髻や小粒の螺髪の表現、伏し目の穏やかな面相、抑揚を押さえ気味とした肉身の表現、よく整理された着衣形式など、典型的な定朝様(11世紀前半を中心に作品を残す仏師定朝の完成させた様式)を示す作品。典雅な作行きを示し、地方作ではない。院政期における京都辺の仏師の作が移送されたか、もしくは仏師の下向を迎えての造像であろう。平安時代後期、12世紀前半頃の作と推測される。近在のものとしては、八幡浜市保安寺の阿弥陀三尊像(重要文化財)などと並び、都ぶりを示す本格的な作として記憶されるべきものといえよう。

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