市指定 天保時代の卯之町全景図

更新日:2018年07月06日


よ み:てんぽうじだいのうのまちぜんけいず

所在地:宇和先哲記念館

所有者:西予市

指定年月日:昭和52年7月18日


 

この絵地図は当時の卯之町と周辺の地理・民俗などを知る上にも貴重な存在となっている。

坪ケ谷新四国は明石寺の山の一部を取り入れ、天保2年(1831)卯之町坪ケ谷に創基された。地図はこれを記念して作られた絵地図で、新四国創基直後、宇和島藩の絵師に依頼したものであろうか。縦79センチメートル、横123センチメートル。出発点を光教寺境内から経ノ森、中町裏山を経て、八十八番札所は雨山公園内に設けられている。

光教寺境内の北西寄りには大松と制札場らしきものが描かれるが、一里松であるかどうかは不明である。川を挟んで西側山麓には、王神、その北側に三嶋権現などのほか黒瀬城などの中世城館も描かれる。武士や行商人、僧侶、旅人、駕籠かき、子ども等々、宿場町を行き交う多様な人々の姿も見られ興味深い。

この記事に関するお問い合わせ先

まなび推進課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1
電話:0894-62-6415
ファックス番号:0894-62-1115

メールフォームによるお問い合わせ