市指定 鰐口

更新日:2018年07月06日

鰐口

よ み:わにぐち

所在地:西予市宇和町明間

所有者:四道組

指定年月日:昭和58年12月9日


 

鰐口とは、鈴鼓を二枚合わせ、下に口をつけた扁平(へんぺい)な形で、釣り下げるための耳を上辺に2個付けたものをいう。打楽器の一種で(ちゅう)(どう)ないしは(ちゅう)(てつ)製が多い。寺院や神社の正面の軒に懸ける。鰐口という名称は、この器の口が鰐の口に似て「和漢(わかん)三才(さんざい)図絵(ずえ)」の神祭仏器の項に「口を裂くの形、たまたま鰐の首に似たるが故に之を名ずくるか」といわれる説によるものか、起源は明らかでない。

この大師堂の鰐口も、上半に2個の半環状(はんかんじょう)の釣手がつき、中央の撞座(つぎざ)及び中区には花文が鋳出され、外周には35個の小円浮文をめぐらしている。

なお、裏面には元禄充丑年(1697)九月吉日、作者亀屋五郎右衛門と陰刻されている。

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