市指定 熊野本地懸仏

更新日:2018年07月06日

懸仏

よ み:くまのほんじかけぼとけ

所在地:西予市宇和町瀬戸

所有者:権現講組

指定年月日:昭和62年3月27日


 

懸仏とは円板上に半肉の神仏の像を現わし、社寺に奉懸したものを言う。古くは、御正体ともいう。その起源については種々の説があるが、神社に奉懸する神鏡の古い習俗に由来するとの説が有力である。それが神仏習合、本地(ほんぢ)垂迹(すいじゃく)説の流布によって寺院にも採用され鏡面に本地仏、または神像を()()りにしたものが現れた。

この懸仏3面は室町期のもので『宇和旧記』に「瀬戸の熊野(くまの)権現(ごんげん)に足利時代の古神像と懸仏三個あり」とあるのがそれである。裏面の板に文明2年(1470)の墨書がある。

下祗坊(しもぎぼう)由緒』に「文明3年(1471)、東多田村下祇城主宇都宮某、祈願所として下祇坊を開基し、その鎮守(ちんじゅ)として熊野権現を勧請す、同年9月9日、良済(りょうさい)願主となり同権現へ、本地仏掛仏三面を奉納す」とある。

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