市指定 環頭柄頭

更新日:2018年07月06日


よ み:かんとうつかがしら

所在地:宇和歴史民俗資料館

所有者:西予市

指定年月日:昭和40年12月15日


 

環状の飾り金具で環頭大刀の装具。柄の先端に付ける金具で、環の内側に様々な意匠の彫刻が付けられ、その意匠により、単龍・単鳳環頭、双龍・双鳳環頭、獅噛(しがみ)(獣面)環頭、三葉(さんよう)環頭、三繋(さんけい)(三環)環頭などに分けられる。

本品は大江垣内古墳出土とされる。環体は下辺がやや直線的でおむすび形に近い。環内側に平タガネによる刻目が打ち6~11個一単位で込まれている。龍文透かし板は環体とは別づくりである。大半が欠損しているが、双龍鳳環頭柄頭である。残存部には丸タガネで蕨手文状に打ち込んまれている。環体内面には掘り込みが設けられており、そこへ透かし板をはめ込んでいる。茎の先端は欠損している。

概ね7世紀初頭~前葉頃の製作と考えられる。宇和ではほかに河内奥ナルタキ1号墳から装飾付大刀と刀装具が出土している。

この記事に関するお問い合わせ先

まなび推進課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1
電話:0894-62-6415
ファックス番号:0894-62-1115

メールフォームによるお問い合わせ