市指定 環頭柄頭
よ み:かんとうつかがしら
所在地:宇和歴史民俗資料館
所有者:西予市
指定年月日:昭和40年12月15日
環状の飾り金具で環頭大刀の装具。柄の先端に付ける金具で、環の内側に様々な意匠の彫刻が付けられ、その意匠により、単龍・単鳳環頭、双龍・双鳳環頭、獅噛(獣面)環頭、三葉環頭、三繋(三環)環頭などに分けられる。
本品は大江垣内古墳出土とされる。環体は下辺がやや直線的でおむすび形に近い。環内側に平タガネによる刻目が打ち6~11個一単位で込まれている。龍文透かし板は環体とは別づくりである。大半が欠損しているが、双龍鳳環頭柄頭である。残存部には丸タガネで蕨手文状に打ち込んまれている。環体内面には掘り込みが設けられており、そこへ透かし板をはめ込んでいる。茎の先端は欠損している。
概ね7世紀初頭~前葉頃の製作と考えられる。宇和ではほかに河内奥ナルタキ1号墳から装飾付大刀と刀装具が出土している。
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更新日:2018年07月06日