市指定 縄文の石斧

更新日:2018年10月25日

市指定石斧狩浜出土

よ み:じょうもんのせきふ

所在地:明浜歴史民俗資料館

所有者:西予市

指定年月日:昭和59年10月1日


 

写真右は両刃石斧で、昭和48年(1973)9月10日の朝、田村敏明氏が狩浜大川の河川改修工事現場の川底2mの粘土層から発見した。斑糲岩(はんれいがん)製で、長さ12.25cm、重さ340gをはかる。()部は尖っており、刃部に向けて幅と厚みが増す。横断面は紡錘(ぼうすい)形である。全面を(たた)き減らした後、ていねいに研磨している。

写真左も両刃石斧で、昭和59年6月20日に横山博文氏宅の庭で発見された。堆積岩製で、厚さ2.5cm、重さ150gをはかる。写真右の石斧と同じく基部が尖る形で、全面が研磨されている。

これらは縄文時代のもので、木の伐採に用いられたと考えられる。

縄文時代の両刃石斧は、基部から刃部に向けて幅が広がる形で、小型で厚みのないものが多い。弥生時代に入ると、刃部の幅が広がり重量が増加する。前期末になると、平面形は長方形、横断面は厚みのある楕円形となり、いわゆる太形(ふとがた)蛤刃(はまぐりば)石斧に変化する。

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