市指定 縄文の釣針

更新日:2018年07月06日


よ み:じょうもんのつりばり

所在地:明浜歴史民俗資料館

所有者:西予市

指定年月日:昭和59年10月1日


 

縄文時代になると、貝類、魚類、鳥類、海獣等を捕獲する道具や技術が生まれる。釣針もそのひとつで、日本各地で獲物となる魚の種類に応じて様々な形のものが作られた。

本品は、昭和22年(1947)頃、小内篤氏が明浜の海岸砂中から発見したとされる。長さ3.4センチメートル、幅3.2センチメートル、厚さ0.5センチメートル、重さ3.5gの完形品で、鹿角(ろっかく)製の釣針である。縄文時代の西日本に広く分布する。軸部は短く鉤部が大きい。軸部の先端は、糸掛かりの加工が見られる。鉤部の先端は湾曲し逆刺(かえし)は付かない。これとよく似た釣針が宇和島市日振島から出土している(雨宮瑞生1987「南九州の縄文釣針」『季刊考古学25』雄山閣)。

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