市指定 石斧(三瓶文化会館ふるさと資料展示室)

更新日:2018年07月06日


よ み:せきふ

所在地:三瓶文化会館ふるさと資料展示室

所有者:西予市

指定年月日:平成3年10月1日


 

昭和35年(1960)、蔵貫小学校運動場で宇都宮哲男氏が発見した。昭和12年(1937)に同校の校地造成の埋め立てが行われており、その折に、裏山の土の中にあったものが紛れ込んだのではないかとされている。愛媛大学の西田栄教授により、縄文時代後期のものと鑑定されている。

粘板岩製で、長さ14cm、幅6cm、重さ970gをはかる。刃部に向けて幅を広げる長台形で刃部を欠く。厚みはなく扁平である。板状の素材の周縁を打撃により粗く割って整形している。棒状の柄に着けて、土掘り具として用いられた可能性が高い。

このような打製石斧は、鬼北町岩谷遺跡(縄文時代後期~晩期)や高知県中村市(にゅう)()遺跡(縄文時代晩期~弥生時代前期)などで多数出土している。西日本で縄文時代後期後半以降に増加する。

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