市指定 木彫りの立体地図

更新日:2018年07月06日


よ み:きぼりのりったいちず

所在地:西予市明浜歴史民俗資料館

所有者:西予市

指定年月日:昭和49年10月1日


 

入会地をめぐる宇和四か村(宇和島藩)と俵津浦(吉田藩)間の境界紛争は、元禄5年(1692)から実に260年も続き、最も激化したのは文化6年から文政元年にかけての8年間で、犠牲者まで出たといわれる。享和4年春(1804)、宇和と俵津の境界を証明しようとして作られたのがこの模型地図で、実に正確に彫られている。縮尺は約1:3100で高さの誇張はないと考えられる。大きさは幅2.8m、縦2.6mで、27個のブロックに分け裏側は刳り抜かれ、(ほぞ)穴で組み合わすように作れていている。

材質はケヤキで、これまで吉田藩士・松崎寛兵衛の作とみなされていたが、その後の調べで、俵津の宮大工・儀三郎との合作であることが解った。

(参考:河村克典1999「愛媛県明浜町における江戸期作成の立体図」『地図』37-4、久保高一1980『明浜こぼれ話』明浜史談会)

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