市指定 朝立十二勝屏風-

更新日:2018年07月06日


よ み:あさだつじゅうにしょうびょうぶ

所在地:西予市三瓶文化会館ふるさと資料展示室

所有者:西予市

指定年月日:平成16年3月11日


 

この屏風は、(じょう)長音(ちょうしゅう)が、安政4年(1857)朝立の医者多々良良碩を訪ねた折、当時の朝立名勝地の十二ヶ所を、漢詩の五言絶句にして詠んだものである。

十二勝としてあげた場所は、松崎、(あら)()(以上有網代)、高島、権現崎(以上須崎)、垜(安土)、西畴(にしのうね)(朝立と垣生境の尾根)、塩布(塩田風景)、日吉崎、嘖山(津布理北側の山)、地福寺、一宮(国造神社)、塩田等、湾内各地に及んでいる。

城長音(享和3(1803)~慶応2(1866))は江戸に生まれ、後年松山に移り住んだ。医者であったが、詩人・書家として知られていた。漢詩の「絶」「律」は独特の風味があり、書も気品があるといわれる。幕末期における湾内各地の名勝地の姿が、彷彿として浮かぶものである。

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