市指定 大般若経(地福寺)

更新日:2018年07月06日


よ み:だいはんにゃきょう

所在地:西予市三瓶町朝立

所有者:地福寺

指定年月日:昭和38年4月16日


 

地福寺蔵の大般若経は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて、豊後国速見郡日出庄(現在の大分県速見郡日出町)の光明寺で書写され、近世に地福寺蔵となったものである。

鎌倉時代の写経は、正和5年(1316)銘経3帖、文保2年(1318)銘経14帖があり、写経に関連して天台僧の活動、修験僧の存在が読み取れる。南北朝時代のものは、元弘3年(1333)、建武年間(1334~38)、暦応2年(1339)の写経がある。江戸時代、地福寺蔵となってからは、貞享3年(1686)銘経と元文2年(1737)銘経があり、後者は地福寺の中興を紀念したものと思われ、全国から集まった僧により補写されたものである。

(参考:山本信吉2009「西予市三瓶町地福寺所蔵の「大般若経」について」『研究紀要』14、愛媛県歴史文化博物館)

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