愛媛大学社会共創学部文化遺産論ゼミによる岩木文化遺産見学ツアーが開催されました。

更新日:2024年12月11日

令和6年12月7日(土曜日)、愛媛大学社会共創学部文化遺産論ゼミによる「岩木文化遺産」見学ツアーが、西予市宇和町岩木地区で行われました。

当日は、午前9時にJR伊予石城駅に集合し、まずは徒歩でわらマンモスを見学。

その後、笠置峠古墳(県史跡)、笠置峠の地蔵、遍路の墓、大清水など八幡浜街道笠置峠越(国史跡、文化庁歴史の道100選)沿いの文化遺産を見学しました。

麓に降りてからは、ナルタキ古墳群(市史跡)、西ノ前遺跡といった遺跡のほか、新店と呼ばれるかつての町並みを散策しました。

最後に、笠置文化保存会の皆さんのご協力により、岩木集会所でフカの湯ざらしなど地元の伝統的な料理を味わいました。

各文化遺産では、岩木地区で聞き取り調査や現地調査をした学生たちによるわかりやすい解説を聴くことができました。

今回のツアーは、人口減少が続くなか、近代の生活の証や住民の記憶も含め岩木文化遺産として未来へ残そうという取り組みの一環で行われたものです。

これまでの調査では、アジア・太平洋戦争中に米軍戦闘機から落下した補助燃料タンクや、昭和18年の豪雨災害の記憶を残す河内池、六十六部として全国を巡った天草出身の尼僧の墓なども確認されています。

地元の皆さんにとっては、なじみのあったものもなかったものもありますが、調査によってその価値が引き出され、岩木地区の歴史を雄弁に物語る文化遺産となりました。

西予市文化財保存活用地域計画に基づく取り組みを進める当市にとって、また小規模多機能自治に移行し地域づくりに取り組むそれぞれの地域にとっても、ひとつのモデルケースとなると考えられ、今後はこうした成果をまちづくりに活かしていきたいと思います。

いまや宇和盆地の農村景観に欠かせないわらマンモス。

西南四国最古の前方後円墳・笠置峠古墳(県史跡)。

庶民も武士も蘭学者も越えた八幡浜街道笠置峠越(国史跡、歴史の道100選)。

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