明浜の石灰産業遺産~せいよ自然と暮らしのカレッジフィールドワークに参加しました


12月8日、せいよ暮らしと自然のカレッジ(明浜編)に参加してきました。
明浜町高山地区周辺は、近代以降、石灰産業で栄え「白い村」や「南予の新居浜」とも称されました。
地区内には多数の近代化遺産が残っており、明浜でなぜ石灰産業が栄えたのかをテーマに、大早津(おおそうづ)の採石場から、明浜で最古の木炭窯と目される岩井の石灰窯や、燃料が石炭に代わり大型化した窯などを見学しました。
石灰窯は、燃料の変化とともに大型化し、窯自体の高さ、投入口の径、取り出し口の形や大きさなどに変化が見られます。
また、窯の壁体に使われる材料も、明治初期と目される岩井の石灰窯では不整形な煉瓦状にした窯玉と呼ばれる粘土から耐火煉瓦へと変化したようです。
当日は直接石灰産業に関する遺構だけでなく、石灰産業の隆盛ぶりを思い起こさせる賀茂神社や常夜燈(市指定)なども見学しました。
全国的にも珍しい若宮神社の河童の狛犬(市指定)も、大正期に石灰業者たちが奉納したものです。
賀茂神社は明治期の火災の翌年に再建されたもので、土台にはいわゆる宇和島石(砂岩)を用いています(ちなみにこの土台を作った石工は常夜燈の石工と同一人物でした)。
なお、明浜歴史民俗資料館にも石灰産業に関する資料が展示されています。
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更新日:2018年12月18日