平成30年度第3回歴史文化講演会を開催しました。

更新日:2019年02月26日

日本野鳥の会・伊藤加奈さん

北海道大学大学院専門研究員・久井貴世さん

宇都宮政人さん

平成31年2月23日(土曜日)、第3回歴史文化講演会を開催しました。

今年度は主に文化的景観に関する講演を行っていますが、今回は宇和盆地に飛来するツルを題材に「ツルから探る西予の魅力」というテーマでいつもとは違った趣向で開催しました。

まずはじめに、(公財)日本野鳥の会の伊藤加奈さんに「人とツル、コウノトリが暮らす里地里山-残したい日本の風景-」と題して、ツル、コウノトリが飛来する宇和盆地の魅力について触れていただきました。

続いて北海道大学大学院専門研究員の久井貴世さんに「江戸時代のツル・コウノトリの関わり」と題して、特に宇和島藩の記録から見た宇和盆地のツルについてお話しいただきました。ツルはめでたい鳥で、食用、贈答品、薬、飼育など様々な形で利用されていたことがよくわかりました。

次に「現代の人とツル・コウノトリの関わり」として、宇和盆地でツル、コウノトリの保全活動に携わるコウノトリ・ツルと共生する山田の会の宇都宮政人さん、宇和コウノトリ保存会の楠健明さん、西予市環境衛生課源係長の皆さんに活動内容を紹介していただきました。ツルの餌場やねぐらの整備など過ごしやすい環境づくりや見守り活動に活躍されている皆さんです。

前半の最後には、ツル・コウノトリが飛来する水田地帯に位置する石城小学校の4、5年生5名に、学校で行っている学習活動や山口県周南市八代小学校との交流の様子などを発表していただきました。大勢の大人が見つめるかな、立派な話しぶりで発表の内容も充実していました。また、最後には子どもたちが作詞したという歌も披露してくれました。

楠健明さん

市環境衛生課・源係長

石城小学校の皆さん

休憩時間を利用して、つるもどきという料理を聴講者に試食していただきました。つるもどきは加賀藩でツルが取れなかった年に代用としてブリの塩干を使って作られたという汁物で、今回は宇和婦人会の皆さんが試行錯誤を繰り返して作ったものです。試食ですが、おかわりをする人もいて、なかなか好評だったようです。

宇和婦人会の皆さん

つるもどき

つるもどき試食の様子

後半は大本敬久さん(愛媛県歴史文化博物館)をコーディネーターに、久井さん、伊藤さん、宇都宮さん、源係長にツル・コウノトリ見守り隊の菊池純一さん、西予市ジオパーク推進室の榊山匠さんを加えたメンバーでトークセッションが行われました。

トークセッションの様子

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