平成30年度第4回歴史文化講演会を開催しました。

更新日:2019年02月26日

平成31年2月24日(日曜日)、第4回歴史文化講演会を開催しました。

高知高専ソーシャルデザイン工学科助教の北山めぐみ先生に「うみ・さと・やまがつなぐ狩浜ぐらしの魅力」と題してお話しいただきました。

【要旨】

土地の利用の変化を見てみると、時代に応じた生業に伴う土地利用がなされていることがよくわかる。面積の割合でみると明治9年ころ6%あった水田はその後なくなる。宅地はわずか2%の面積。大きな土地の利用の変化はなく、これまでの土地利用を活かしている様子がわかる。

目に見える構成要素として、さとにおいては建造物、敷地へのアクセス、敷地境界の様子、舟板の建物の分布等々のほか、護岸石積み、井戸などを調査・分析した。段畑では、土地の傾斜、標高270mくらいまでの利用、石積みの高さ、通路の配置などを紹介した。限られた土地をできるだけ有効に活用しようという意図や、祭りでの利用、濃密なコミュニティなどの狩浜の特徴が反映されていると考えられる。

目に見えない構成要素として、住民の農事暦を戦後と現在とで作成し、生業に見るうみさとやまのつながりを見出し、またシラス漁や真珠養殖、秋祭りなどからもうみさとやまのつながりが指摘できる。

最後に景観とのかかわり方、楽しみ方として、古写真の分析から視点場を抽出してみた。また景観の特徴も見いだせる。これまでに行ってきたワークショップは、今後も継続的に行うことで狩浜の景観の理解や新たな発見につながる。文化的景観でよく用いられるフェノロジーカレンダーにはない時間軸を導入した年表を作成し、カルチュラルクロノロジーと名付けた。印刷後すぐに地元の人からこれも加えた方がいいという指摘もあり、今後みんなで改訂していく必要がある。

平成30年7月豪雨災害のような災害に直面しても、自然地形を生かして対応復旧を図る必要があり、皆で相談して未来にこの文化的景観を伝えていきたい。

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