文化的景観のシンボルー狩浜地区の春日神社

更新日:2020年06月01日

明浜町狩浜の本浦と枝浦の中間に突き出た丘陵の上に、春日神社があります。

境内から弥生時代後期の土器や古代、中世の土器が採集されていることから、長年にわたって人に利用されてきた土地だということが分かります。

 

境内には鳥居、常夜燈、石段、狛犬(こまいぬ)、石燈籠(いしどうろう)、手水鉢、玉垣、力石、七五三柱、石碑、石垣など、江戸時代から現代までの多様な石造物があります。

このうち、享保7 年(1722)建立の鳥居や天保の鳥居は市指定文化財です。

 

総ケヤキづくりの立派な本殿は19 世紀前後の建立、拝殿と中殿(幣殿)は本殿からやや遅れた19 世紀前半代の建立と考えられています。

拝殿内の絵馬、向拝(こうはい)格天井(ごうてんじょう)の三十六歌仙を描いた天井絵も市指定文化財です。

 

春日神社の秋祭りは、毎年10 月第4土曜日に行われます。

神輿や太神楽(だいがくら)、角力練り(すもうねり)、巫女の舞、五つ鹿、御船、牛鬼、俄(にわか)など地区ごとに担当が決められた種類豊富な練りが特徴です。

海上を巡る練りや各家で客をもてなす「おきゃく」も含め、春日神社の秋祭りは狩浜の代表的な風景です。


春日神社は狩浜の文化的景観のシンボルであり、重要な構成要素です。

拝殿と中殿の傷みが著しいため、今年度保存修理が予定されています。

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