【集落】隠居(ヘヤ)

更新日:2026年01月16日

山下家のヘヤ

隠居慣行と、独立した隠居屋を持つ屋敷構えを伝える観点で重要な建物です。

木造平屋建、半切妻屋根、桟瓦葺の隠居屋で、市道ヤブ線沿いの敷地に南面して建っています。

「隠居(いんきょ)」とは、一家の主としての座や職務、事業などを後継者に譲り、生活を別にして暮らすことをいいます。日本では古来から行われていた慣習で、明治民法や戸籍法で制度化され、戦後まで続きました。現在は法的には消滅し、文化的な意味合いが残る程度です。

伊予の中南部から土佐、阿波の山間部では特に隠居慣行が顕著でした。伝統的な主屋は並列型間取りで室数が少ないことが多く、狩浜でも別棟の隠居屋が建てられたり、納屋などの一室を隠居空間として活用していました。いずれの場合も、総称として「ヘヤ」と呼ばれます。

現代においては、ヘヤは隠居者のための空間に限定した物ではなく、若い夫婦や子供が使用する場合もあります。

 

参考 『西予市文化的景観調査成果報告書』(西予市教育委員会,2018)p.68~69

隠居部屋配置図
ヘヤ外観

山下家ヘヤ外観

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